
行田市営住宅内 特定外来生物クビアカツヤカミキリ防除対策業務

昨年も薬剤の樹幹注入は行っていたので、今回は2回目の薬剤の樹幹注入、薬剤の散布を引き続き行い、新たにネットを設置させて頂きました。
お客様情報
エリア | 行田市営住宅内 |
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お客様名 | 埼玉県住宅供給公社様 |
サービス内容 | クビアカツヤカミキリ防除対策業務 |
作業人数 | 4人 |
作業時間 | 0.5時間 |
作業ビフォー・アフター


作業内容


まず、ネットを設置するためサクラに設置してあった支柱の撤去を行い、枯枝の剪定を行いました。昨年は株元にフラスがみられましたが、現在フラスは確認できませんでした。
樹幹に穴をあけて薬剤を注入するのは木にとって可哀想ではありますが、クビアカツヤカミキリの幼虫の駆除には一定の効果を感じています。
被害が小さいうちに早期に防除を行うと、さらに効果は高いです。




薬剤の注入を行い、穴には癒合剤をしっかり塗布します。
この後、フラスが出てこなければ今回で注入は終了し、今後は薬剤の散布で防除を試みたいと考えます。




4本すべてのサクラにネットを設置します。材内の成虫飛散防止と外部からの産卵防止の為です。フラスが出ていないのは材内の幼虫が蛹になり、材を食べなくなったため、フラスが出ていないという可能性もあります。蛹になった幼虫が今年成虫になって飛散しないようにします。
防除は、これ1つだけ行えばよいという訳ではなく、色々な防除対策を複合的に行わないと意味がありません。
担当者のまとめ
今回、ひこばえが多く生えていてネット設置のため剪定を行いましたが、衰弱気味のサクラのひこばえは後継樹となる可能性があるため、2,3本残しました。
サクラは、伐採してそのあとまた同じ場所にサクラを植えようとしても忌地(いやち)のため、育ちにくいと言われています。そのため、やむを得ず伐採をする場合、完全に枯れてしまう前に、ひこばえで後継樹を残しておくと、うまくいけば3年もするとそのひこばえが2~3mにはなります。
ただ伐採するのではなく、そのあとのサクラの更新も考慮して管理してくことは重要です。引き続き、経過観察を行い住民の皆様が大切にしているサクラを守っていきたいと思います。
ご依頼頂きました埼玉県住宅供給公社様、ありがとうございました。
※忌地(いやち)とは?
連作障害ともいう。同一作物の連作によって生育がはなはだしく不良,あるいは生育不能となる現象。