行田市指定天然記念物石田堤のソメイヨシノに対するクビアカツヤカミキリ防除対策
三島摩耶
こんにちは。造園業を生業として創業より130年ほど続けさせて頂いております三島造園有限会社 樹木医 三島摩耶と申します。
ご依頼内容
行田市指定記念物の石田堤には、10本のソメイヨシノが植栽されています。行田市役所文化財保護課様から、そのソメイヨシノに対しクビアカツヤカミキリ防除対策を行って欲しいとご依頼を頂きました。
お客様情報
エリア | 埼玉県行田市 |
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お客様名 | 行田市役所 文化財保護課様 |
サービス内容 | クビアカツヤカミキリ防除対策 |
作業人数 | 2人 |
作業内容
行田市指定天然記念物の石田堤は天正18年(1590)の忍城水攻めにあたり、三成の指揮によって築堤されたものです。その後、徳川家康の五街道の整備に伴い、この築堤の一部が日光裏街道に利用されるに及んで黒松が移植され、立派な松並木を形作っていました。
今まで、マツ材線虫病に対する薬剤防除は行っていたようですが、周囲に植栽されている立派なソメイヨシノに「特定外来生物 クビアカツヤカミキリ」の被害が見つかりました。
6月の上旬頃には成虫が確認されたため(発生が早い‼)早急に対策を行いました。
防除方法として、今回は樹幹注入剤、薬剤散布を実施しました。
担当者のまとめ
石田堤のソメイヨシノは正確には文化財対象ではありませんが、松と桜の「景観」が失われてしまうのは悲しいことです。
今回、文化財保護課ご担当者様も迅速に対応して頂き、無事に作業が完了しました。根絶は難しいと考えていますが、根気強くクビアカ防除対策を行っていき、守りたい桜を守って行きたいと思います。
ご依頼いただきました、行田市役所文化財保護課様、ありがとうございました。