
行田市役所様 クビアカツヤカミキリの被害防止に向けたサクラの伐採作業

埼玉県内では、クビアカツヤカミキリによる被害地域が拡大しつつあります。行田市ではクビアカツヤカミキリの被害拡大防止に向けた取り組みとして、①県との連携、②駆除・防除・伐採、③市報による周知などを実施しています。
今回、三島造園では行田市役所様からクビアカツヤカミキリの被害が大きいと判断されたサクラの伐採を依頼されました。
お客様情報
エリア | 埼玉県行田市 |
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お客様名 | 行田市営公園 見沼元圦公園地内・水城公園地内 行田市役所様 |
受けたサービス | クビアカツヤカミキリ被害木伐採業務 |
作業人数 | 32人 |
作業時間 | 4日 |
皆さんもご存じかと思いますが、クビアカツヤカミキリは2018年に特定外来生物に指定されました。特定外来生物とは、「外来生物のうち、生態系や農林水産業、人の生命、身体に被害を及ぼしているものや及ぼすおそれのあるもの」と定義されています。
行田市では、数百か所の被害が報告されており、サクラだけではなく、モモ、スモモ、ウメ、サクランボ、ハナモモ、リンゴなども被害を受けています。
クビアカツヤカミキリを見つけたら
- 被害情報の共有
- 樹木管理者に対応が必要なことを通知
- 有効な防除法の検討
- 早急な処理
が大切です。
現在、サクラの花がこれから見頃といったところでしたが、加害程度が激しい被害木は生態系を考慮し、伐採駆除を行いました。
行田市営公園作業ビフォー・アフター
見沼元圦公園内



見沼元圦公園内



水城公園内



水城公園内



担当者のまとめ
クビアカツヤカミキリは繁殖力が高いので、徹底的に駆除しないとすぐに抑制困難になってしまいます。早期発見早期駆除の徹底が蔓延を防ぐと考えます。また防除法は1つだけではなく、状況に応じて様々な手法を組み合わせることで密度を低減できます。
【防除法】
① 伐採駆除
② 成虫捕殺…網掛
③ 幼虫駆除…千枚通しなどで除去、ノズル式殺虫剤
④ 樹幹注入による駆除…ウッドスター
⑤ 散布による成虫駆除
上記を状況に応じて組み合わせる。
三島造園では成虫捕殺のための網掛業務や樹幹注入による駆除も行っています。被害地で一般的に使用されているブルーの防風ネットですが、成虫脱出時に嚙み切られる、ネット内の成虫が見えにくいなどの課題が多くあり、最近では「クビアカガードネット」という商品が販売されました。
これは、以前のネットは4mmの目合いだったのに対し、0.4mm目合いと編み目が小さくなり、成虫の顎の構造から嚙み切られにくく、脱出防止効果があるとされています。また、ブルーのネットよりも黒色の方が成虫の視認性がよいことが判明しています。


クビアカガードネット施工作業研修(日本ワイドクロス(株))主催

クビアカツヤカミキリ被害対策につきましては、三島造園にお気軽にご相談ください。
