行田市忍城址 松管理薬剤注入業務
埼玉県行田市にある、忍城址にはたくさんのマツが植栽されています。今回、行田市役所様からマツ材線虫病からの防除目的で薬剤の樹幹注入を委託されました。
お客様情報
お客様名 | 行田市役所 都市計画課様 |
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受けたサービス | 松管理薬剤注入業務委託 |
作業人数 | 3人 |
作業時間 | 1日 |
作業内容
埼玉県行田市にある、忍城址にあるマツのうち今回は32本に薬剤の樹幹注入を行いました。薬剤樹幹注入は薬剤散布が極めて困難な場所、樹高の高い大径化した樹木、交通量の多い道路脇の街路樹、住宅密集地内の樹木などに対して影響の少ない、一つのやり方として普及しています。
現在、国内において樹幹注入剤は数種類の薬剤が市販されています。それらの製品には、それぞれ含まれている有効成分の違いや薬剤の特長や特性があるのでそれらをよく理解し吟味することが必要です。今回は、「グリーンガードNEO」を使用しました。
薬剤の注入時期は、松脂の漏出が少なくなる11月頃から3月までの冬季間が、一般的には注入作業を行う適切な時期とされています。
この期間に注入することで、注入された薬剤が養水分の吸い上げと共に徐々に樹体内に拡散されます。だいたい、樹体内に拡散さてるのに3カ月かかると言われています。
マツザイセンチュウの運び役を担っているマツノマダラカミキリが羽化し、飛翔を始める5月中下旬頃までに、薬剤を樹全体にいきわたらせる準備期間の為にも、冬季に作業を行うことが重要です。
注入作業は、注入場所、注入口の数、注入口の角度等細心の注意を必要とします。樹幹注入によって引き起こされた幹割れ、幹腐れ症状の主な発生要因は、施工時の注入技術の不慣れにより、形成層に薬液が触れてしまうことで引き起こされてた後遺症と言っても過言ではありません。
弊社では、資格を持った熟練の技術者が施工を行っています!
開孔したままの状態で放置しておくと、雨水の流入や病害虫の侵入等の懸念があります。
担当者のまとめ
樹幹注入は簡単に「ただの孔開け」と思われがちですが、施工後の傷害を最小限にするために細心の注意を払って施工する必要があり、経験と施工技術を必要とする作業です。
忍城址のマツは、景観を形成する保存すべき重要なマツです。マツを病虫害から守り、末永く健全は姿を維持できるよう、見守っていきたいと思います。