三島摩耶

こんにちは。造園業を生業として創業より130年ほど続けさせて頂いております三島造園有限会社 樹木医 三島摩耶と申します。

埼玉県都市公園整備促進協議会　研修会「都市公園における樹木の管理と安全点検」において、埼玉県公園スタジアム課様より、（一社）埼玉県造園業協会様へ樹木医講師のご依頼があり、埼玉県造園業協会様より三島造園樹木医へ講師の依頼を頂きました。

お客様情報

作業内容

参加して頂いた方は、埼玉県内の市区町村の職員の方で、公園緑地の管理に携わってい
る方がほとんどでした。

事前に樹木医に何を聞きたいかのアンケートを取って頂き、今回は以下の4部構成で講義させて頂きました。

1. 公園緑地の樹木管理
2. 樹木の安全点検
3. ナラ枯れ・クビアカツヤカミキリについて
4. 都市公園樹木における、その他重要な病害虫

講義後の質問では、やはりクビアカツヤカミキリ防除方法が多く、皆様苦戦してらっしゃるのだろうと感じました。私もクビアカツヤカミキリ防除は非常に難しいと考えています…
他にもキノコや病害虫、農薬、藤の管理方法など熱心にご質問頂きました。

会場には、（株）横山園芸様に実際にマツノザイセンチュウを準備して頂き、実体顕微鏡で実際に見てもらいました。

また、屋外実習で行う予定だったレジストグラフの使用方法につご講義頂きました。

屋外実習は、ナラ枯れの被害にあったクヌギや薬剤の樹幹注入時に形成層障害を受けたマツ、ソメイヨシノで発生しているコフキサルノコシカケ、増生病などを実際にみてもらいました。

ナラ枯れで伐採された切り株では実際にカシノナガキクイムシに穿孔された孔道をみることができました。

担当者のまとめ

あいにくの雨でしたが、参加された職員の皆様は一生懸命話を聞いて下さいました。公園緑地の樹木管理においては行政と事業者・専門家との連携は不可欠ですので、お互いに樹木の生理生態を理解し業務に当たることが必要だと考えます。今回の研修会では私自身もとても勉強になりましたし、職員の方々と活発な意見交換ができ、よい機会を頂きました。

本研修会にあたり、一緒に事前準備をして下さった埼造協の飯島様、永井様。樹木医として大先輩の横山社長には色々ご教授頂きました。誠にありがとうございます。
また、ご依頼頂いた埼玉県公園スタジアム課様、誠にありがとうございました。