行田市「城西公園」樹木外観診断作業
この公園では、以前倒木があり、住民の方が他の樹木も倒れるものがあるのではないかと心配しているとのことでした。
また、30本近く植栽されているソメイヨシノには特定外来生物に指定されているクビアカツヤカミキリに加害されてしまった樹が多くあり、その調査もご依頼頂きました。
お客様情報
エリア | 埼玉県行田市 |
---|---|
お客様名 | 行田市役所 |
サービス内容 | 樹木外観診断、クビアカツヤカミキリ被害度調査 |
作業人数 | 2人(樹木医) |
作業時間 | 1日 |
行田市 城西公園
城西公園は行田市城西3丁目にあるこじんまりとした公園ですが、幹周が100㎝以上ある大きなケヤキや、周囲にはソメイヨシノ、常緑樹等が植栽されており、中央が広場になっている明るい公園です。遊具やトイレ、東屋も設置されており、子供から大人までゆっくりと楽しめる公園という感じです。
作業内容
調査方法は、まず「健全度調査」を行います。健全度調査の項目は15項目からなり、その項目に沿って調査します。調査の際は、障害の重大性や倒木及び落枝の原因となる構造的な欠陥に関しては、的確な判断を行うために経験を有した専門家が実施することが望ましいとされています。
今回は樹木医2名で障害及び欠陥の見落としがないよう実施しました。
クビアカツヤカミキリの被害度調査は、フラスの排出の有無、大きさ、堆積量、ヤニの発生量等を調査しました。
その他、力学的に折損の可能性が高い大枝、落枝の危険があり人的被害の可能性が高い樹木等の状況を報告させて頂きました。
担当者のまとめ
都市公園に植栽されている多くの樹木は、経年的な老齢化・大径木化が進行しており、倒伏や落枝による事故等の発生リスクを有しています。日々のパトロール等により倒伏・大枝の落枝等の危険性があると判断した樹木については、公園利用者や周辺の第三者の安全確保の観点から伐採や適切な剪定を行う必要があります。
しかし、むやみに伐採を行わないために、樹木医が慎重に正しく診断する必要があり、人々の安全と安心が命題化されてきている時代において、樹木管理に携わる専門技術者の役割も重大であると考えます。
今回ご依頼頂きました行田市役所様、ありがとうございました。