日高市立高萩北小学校内のソメイヨシノ レジストグラフによる機器診断業務
三島摩耶
こんにちは。造園業を生業として創業より130年ほど続けさせて頂いております三島造園有限会社 樹木医 三島摩耶と申します。
今回は、日高市立高萩北小学校内のソメイヨシノ10本に対し、レジストグラフによる機器診断を行って欲しいとのご依頼を受けました。
お客様情報
エリア | 埼玉県日高市 |
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ご依頼者名 | 日高市役所様 |
ご協力企業 | (株)植英観園様 (株)緑屋樹木医事務所様 |
サービス内容 | ・レジストグラフによる倒伏危険度診断 ・ソメイヨシノ 10本 |
作業人数 | 3名 |
作業時間 | 5時間 |
作業内容
今回、事前調査等は、(株)植英観園様、(株)緑屋樹木医事務所様に行って頂き、三島造園でレジストグラフによる機器診断を行いました。
高萩北小学校校庭にあるソメイヨシノは、幹周200㎝以上の立派な大木が多くありましたが、外観からは腐朽も多く見られました。
レジストグラフは、樹幹に細いキリを挿入して、材の健全度を測定する診断機器で、直径1.5mmの細いキリを樹幹に挿入し、キリにかかる抵抗値を測ります。
抵抗値が実寸で記録されるため、解析しやすいことが大きな特徴で、樹木の倒伏危険度診断における国際的なオソライザーであるドイツ、マテック博士推奨の国際的な標準機です。
測定データそのものが診断(判定)ではなく、データの解釈を必要とします。キリにより樹体に小さく穴が開くため、最後はきちんとトップジンMペーストで保護をしてきました(^^)
担当者のまとめ
菌類の進入で、外観からは分からない内部腐朽が進行しているものや、建築限界越え、支障枝の強剪定で樹形が不安になるもの等、学校、公園等の公共施設内の樹木に対する倒木のリスクは年々高まっていると考えています。
休み時間になると、たくさんの生徒たちが校庭で遊んでいました。
今後も定期的に観察し、必要に応じて機器診断を行い、安全な樹木管理を行っていくことが必要です。
ご依頼頂きました、日高市役所様、ご協力頂いた(株)植英観園様、(株)緑屋樹木医事務所様ありがとうございました!