鴻巣市Y様邸 ケヤキのワイヤー支柱(チコーワイヤー)設置作業
ご依頼内容
当該ケヤキは、空堀の脇に植栽されており一部根が露出していました。枯枝も多く、根は一部腐朽しており、倒伏が心配なので診てほしいとのご依頼を頂きました。診断の結果、原因としては根株腐朽が考えられました。そのため、支持力が弱くなっている可能性があり早急支柱を施し、樹体を支えることが重要であるとご提案し、ワイヤーによる支柱を施しました。
お客様情報
エリア | 埼玉県鴻巣市 |
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お客様名 | Y様邸 |
受けたサービス | ワイヤー支柱(チコーワイヤー)設置 |
作業人数 | 8名 |
作業時間 | 4時間 |
ビフォー・アフター
作業内容
今回は日本地工(株)様のチコーワイヤー支柱を使用しました。
チコーワイヤー支柱を選んだ理由として…
- 強い地耐力
- 打込み施工のため、面倒な穴掘りの手間が省ける
- 過去の実績があり、自社で強度計算を行っているため、的確で安心な資材
ということが大きな理由でした。
樹高の1/2~2/3の高さにワイヤーを取付ける必要があり、重機が入れない場所の作業であったため、いつもお世話になっている緑屋樹木医事務所さんにもご協力いただき、クライミングで上部にワイヤーを設置して頂きました!
地中に埋めるアンカーは特殊な形をしていてました。専用の打込み筒を使って規定の深さまで打込んでいきます。アンカーの位置の3か所は基本、等分に設置しますが、今回は施主様が隣家への倒伏を懸念されていたため、隣家に倒れにくくするような位置を相談しながらワイヤーの設置場所を決めました。
この日の気温は38℃!地上部隊も樹上部隊も汗だくになりながら無事に設置完了‼
大きな枯枝も緑屋さんに剪定して頂きました。
担当者まとめ
近年は台風による強風の影響や、局地的な突風などにより樹木が倒伏する被害が多くなったように感じます。樹木の倒伏は、幹が根元付近または途中で折れる「幹折れ」と、根系基盤が周囲の土壌から引きはがされるように樹体が完全に転倒する「根返り」があり、予防策として支柱は効果的であると考えます。
支柱を設置しても100%安心という訳ではありません。診断をし、樹木医として何を提案することがベストなのかを考えることはとても責任のある重大な仕事です。これからも経過観察を行いながらこのケヤキを見守っていきたいと思います。
ご依頼頂きましたY様、ご協力頂きました緑屋樹木医事務所様、日本地工(株)様、どうもありがとうございました!