さいたま市 H様邸 サクラ・モクレン強剪定作業
ご依頼の内容は、施主様の娘様の誕生記念樹として植樹したサクラが、住宅境界線から大きく出ているため、伐採又は強剪定することを考えていらっしゃいました。
そして、施主様ご家族でご相談され、伐採はせず、大枝を切ることにはなってしまうがサクラを残して剪定して欲しいとのご依頼を受けました。また、隣家にご迷惑をかけないようにとモクレンの強剪定のご依頼も頂きました。
お客様情報
エリア | さいたま市 |
---|---|
お客様名 | H様 |
受けたサービス | サクラ・モクレン強剪定 |
作業人数 | 7名 |
作業時間 | 1日 |
作業ビフォーアフター
作業工程
雨予報でしたが、現場に到着すると天気は回復して晴れ!施主様の奥様は晴れ女!(^^)!
その効果あり!
樹齢50年の立派なサクラです。幹周はなんと約300㎝。
施主様たってのご意向で作業前にお清めをしました。樹には神や精霊が宿ると昔らか言い伝えられています。お清めは樹に対して感謝の気持ちや謝罪の意を込めるべき礼儀とされています。「サクラ、モクレン、頑張るんだよ!」と奥様が樹にお声をかけていらっしゃいました。作業も無事に終わることをお祈りしました。
今回はラフタークレーンも使用し、安全を十分に確保しながら作業に当たります。
職歴40年以上のベテラン職人を筆頭に作業開始。
大枝をラフターで吊りながらチェンソーで切っていきます。大枝にワイヤーをかけますが、ただワイヤーをかければいいと言う訳ではありません。ワイヤーをかけて切った時の枝が振れる状態も計算してかけなければなりません。
フックをかける位置にも熟練の経験が必要です。そして、三島造園では庭師として長年培ってきた剪定技術と、樹木医の専門知識を駆使して効率的かつ効果的な業務を行うことが出来ます。
切った枝は速やかに、手際よく細かく切ってトラックに載せていきます。
ぶつ切り剪定がなされ、腐朽が進行している枝は落枝の可能性が高いため、枝の根元できちんと切り戻し、除去することが重要です。
三島造園では樹木の防御機構を活かした剪定方法を行っています。切断する場合は正しい位置で剪定すると、その後の腐朽進行を阻止するのに効果的です。
樹木の防御機構を活かした剪定方法
しかし、強剪定によって大部分の枝葉が失われると、いずれにせよ樹木は大きなダメージを受けてしまいます。
切り口には殺菌剤を散布し、癒合剤を塗布しました。今回使用した癒合剤は「ラックバルサン」。切り口の保護に主眼をおいたもので、殺菌成分は入っていませんが皮膜が硬化し、2年程度保護効果が持続するので大きな切り口の保護に適しています。
無事に作業終了。お清めのお陰ですm(_ _)m
担当者のまとめ
強剪定や断幹をすると、光合成能力を回復させるため、樹幹と根に貯蔵されているエネルギーを使って樹皮に埋もれている休眠芽が発芽し、カルス(被覆組織)から不定芽(芽は定芽と不定芽に大別することができる。定芽とは頂芽と腋芽のことであり、これ以外の芽を不定芽と呼ぶ)を形成して枝を発生させます。
その萌芽枝が十分に成長して光合成産物を幹に供給するまでには時間がかかり、その間根系には光合成産物が供給されず、根元から遠く離れた先端から衰弱枯死してきます。また、梢端の欠損は根系における側根の発生を著しく低下させてしまいます。幹や大枝が切断されると、その内側の材は腐朽が進み、徐々に空洞化が進んでいきます。
このような影響があることを施主様にはご理解頂き、今回の作業にあたらせて頂きました。今後もできる限りの管理を行わせて頂き、見守らせて頂きたいと思います。
今回ご依頼い頂きましたH様ご家族様、ありがとうございました。